出逢いの教室

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NYで活躍するイベントフローラルデザイナー! 徳升笑子さん

こんにちは!

 

今回紹介する方は、

イベントフローラルデザイナーの徳升笑子さんです!

 

【目次】

 

プロフィール

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NY在住28年、イベントフローラルデザイナー

ハリウッドスターなど、超一流セレブリティを顧客に持つ。

1996年、世界最大の規模を誇るアート&デザイン学校、パーソンズ・スクール・オブ・デザインにて Professional Floral Designの資格を取得。

パーソンズインターン時代から、Trump International Hotel & Tower にて フラワーアレンジメントを手掛け、フローラルデザイナーとして活動開始。同年、ABCニュースやPradaなどを顧客に持つNY屈指のイベント・フローラル会社、Stonekelly Eventsに就職、10年間勤務。 

ブロードウェイ・ミュージカルのオープニングパーティーや映画のプレミム会場、個人のウェディングのインテリアデコレーション及び装花など、3500件以上のイベントに携わる。

1998年、PreciousSky Design NYCを設立。Stonekelly Eventsでの勤務と並行し、NYにて個人のウェディングプランニング及びインテリア、エクステリア、テーブルコーディネート、フラワーアレンジメントのデザインを提供。2012年からは、自らデザイナーとして活躍する傍ら、個人のための花とテーブルコーディネート、イベントプランニングのワークショップも開講、ワークショップは即日満席、講師としても人気を博している。

引用:preciousskydesign

 

大学の講義に外部講師として来てくださった、ニューヨークで活躍されているイベントフローラルデザイナーである徳升さんのお話を紹介します。

19歳の時に単身ニューヨークに旅立った徳升さん。

そこでは今まで日本で培ってきた考えが全く通用しなかったといいます。

その経験から、今までの先入観や既成概念を全て捨てて、自ら学んだ思考を教えてくれました。

徳升さんから頂いた、NYの写真、仕事に携わった写真とともに

イベントフローラルデザイナーという仕事

「イベントフローラルデザイナー」

なかなか聞きなれない仕事だと思います。

実際、どのような仕事なのでしょうか?

 

「イベントローラルデザイナーの仕事って、クライアントさんと相談しながら何にもないスペースを色々な飾り付けをして一つの空間を作り上げるんですね。イベントの種類としてはウエディングであったり、バースデーパーティーであったり、お店のオープニングパーティーの飾り付けであったり。何もないところに自分の好きなものを集めてスペースをクリエイトするところが、私の生き方に似てるというか」

 

www.instagram.com

仕事に携わった素敵な写真がこちらから!キラキラした写真が心を綺麗にしてくれます。。

 

見違えるような空間を創り上げる、「イベントフローラルデザイナー」という仕事。

とても素敵であると感じました。

世の中には自分の知らない魅力的な仕事が数多くあると思いました。

仕事の流儀

日々、ニューヨークで一流の方々と仕事をする徳升さん。

自分の中にある、4つの仕事の流儀を教えていただきました。

  • クライアントの希望にそう
  • クライアントの要望に応える
  • クライアントの期待以上の仕事をする
  • クライアントの脇役に徹する

「書くと当たり前のことだけどデザイナーっていう意識があると、自分の好みで、こういうのがいい、こっちの方がいいというのがどうしても出てしまう。本当にそれとの戦いで。あくまでもクライアントが主役で。人の人生の最も大事な時間をお祝いする場所を飾るわけだから自分のことは置いといて脇役に徹します」

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実際にあったクライアントとのエピソードを話してくれました。

 

「希望に答えるのは、なかなか難しくて。それが可能な時と可能でない時があって。特にお花は生ものであり季節のものでもあって。気をつけていることは、クライアントの気持ちにそうこと。どうしてもそれがいいっていう人の言動には必ず何か見えないけれども理由があって、その気持ちを買ってあげる。一本のお花の仕入れの時は不可能すぎて、マイナスな感情しか湧いてこなくなり、これではいけない!と奥の手を出したのです。それが自分に置き換える、という方法。毎週結婚式のお仕事をしているから、自分に置き換えて考えないと、その人にとってどれだけ大切な日であるか、を忘れてしまうから」

 

クライアントを第一に考える姿勢。

そのひたむきな姿勢は、周りからの評価に変化が現れたといいます。

 

「それって本当にちっちゃなことだし、周りからそんなにやらなくていいんじゃないってみんなから言われたけど。それぐらいしないとクライアントの期待以上の仕事をできない。それを続けることによって、自分の仕事への誇りも増えていったし。結局、”イベント会社のEmiko Tokumasu”から、”Emiko Tokumasu”としてどんどん依頼されるようになって」

 

プロ意識の高さ。

仕事に対する考え方の深さに脱帽でした。

実際に行動を積み重ねることにより信頼が築き上げられることを改めて学びました。

思考・言動を厳選すること

19歳の時にニューヨークに単身、旅立った徳升さん。

日本でいいと思っていた考えがそこでは全部否定されたといいます。

この経験から学んだことが「厳選」することでした。

 

「19歳で1人でニューヨーク行ったと言うと恵まれてる、すごい、かっこいいねと言われるけど実際、ふたを開けて見たら全然そんなことはなかった。そこから私の人生がぐるぐる回ってどこに行っちゃったの、と分からなくなって。なんでかというと、今までずっと日本で信じて来たことがことごとく通用しませんでした。それで、学んだことが厳選すること。思考も行動もいろいろある中で厳選しないと、ここではやっていけないなって思って。モノゴトとかヒトによって自分の中にあるものを一回捨てて、そのときに必要な思考や言動をセレクトする。一回いっかいカスタマイズすることによって、やっと一つのことが成し遂げられるようになりました」

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ただ、全てを捨ててしまうと自分自身がなくなってしまうため、自分の軸を持つことが大切であるといいます。

 

「郷に入っては郷に従うといいますが、従ったら自分がなくなってしまいます。だから、今まで生きてきた中での自分のこだわりを持っておく。正直に本音に沿って行動することって怖いんですよね。でもそこを乗り越え続けていくと自分のやってきたものを変えることがすごく簡単にできるようになるし、こだわりを絶対に曲げないっていう強さも出てきます。これだけは誰が何と言おうと大切にしたいことが絶対に出てくるから、それは意地でも絶対に捨てないことです。こだわりとはその人の人生そのものです。自分が誇りに思うこだわりや自分軸を持っていると、人のこだわりや価値観を尊重できるようになります。それってこれからの人間関係に大いに役立ちます。特に世界を舞台に活躍したいという方は持って特にしかならない思考です」

 

自分の軸となる考えは何か。

揺るぎない軸が、まだ備わっていないことに気づきました。

深く考えさせられた、いい機会でした。

自分を好きになるとういうこと

周りには知り合いが全くいない状態でニューヨークに行った徳升さん。

頼れる人は自分だけでした。

 

「19歳で1人でニューヨークに行って頼れるものがなくて。1人で戦うって、こういうことなんだっていう孤独感を感じて。言葉が喋れないから友達ができなくて。困っていても助けてくれない。自分だけでも好きになって自分の味方でいなければと思いました」

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徳升さんは「こんなに自分のことが大好きという人に会ったことがないんじゃない」と笑いながら話しました。

しかし、元々は自分を好きではなかったそうです。

 

「もともとは自分が大嫌いでした。自分が嫌いだと、世の中がフィルターがかかって全員不幸に見えちゃって。でもだんだんその思考に疲れてきて。今は自分が大好きだから同じような考えの人だけしかよってこない。結局、自分が大好きになれると思うことだけを選んでやればいいんじゃないかな」

 

「あなたは自分を好きですか」

と質問されて、徳升さんのように自信を持って「イエス」とまだ答えられません。

自分自身が自分の一番の味方でいることの大切さを教わりました。

考えること・悩むことの違い

考えることをやめないことが大切という徳升さん。

しかし、考えることが難しいと思う人もいるのではないでしょうか。

考えることと悩むことが「いっしょくた」になっているのでは、といいます。

 

「考えると悩むは違う。悩むことはマイナスのことを持ち出して、できないとか、どうしようとか、って苦痛なんだけど。とにかく素直にこうなりたいと思って方法を考える。そうすると難しくないんじゃないかな」

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Imagine(想像する)、 Believe (信じる)、Act  (行動する)

3つの考えるポイントを教わりました。

 

<Imagine>
With optism and hope
(楽観的に希望を持つ) 

<Believe>

Be determined

(決心したらブレない)

<Act>

Follow your heart & select the best

(心に従って、ベストを選ぶ)

 

つまり、「こんなふうになりたい」と”想像”して、できると”信じ”ながら、方法を考えて”行動”に移す。

何かをすると、いろんなことが起こりますが、そこでいちいちくじけず「あれっ、私何やりたかったんだっけ?」と必ず思い返し、そこに立ち戻って厳選することが大切であるといいます。

 

これまで自分の中で「考えてる」と思っていたことが「悩んでる」ことであったことに気がつきました。

何か不測の事態が起きたときに、「しまった…」ではなく「さぁ、ここからどうしようか」という考えを持てるか。

解決するスピードが後者の方が明らかに早いですね。

考える習慣を身に付けたいと思いました。

オススメ本

 

念のため思考 最善の結果を出す最強コミュニケーション

念のため思考 最善の結果を出す最強コミュニケーション "NEN" way of thinking

 

 世界のセレブと接して徳升さんが気がついたことは、一流の世界の扉は「実力」だけでは開かないこと。

「記憶に残る特別な仕事」に不可欠な念のため思考について綴られています。

念のため思考=準備というわけではない。

むしろ無駄な準備をしないためのツールであるといいます。

世界で通用する思考が学べるオススメの一冊です。

講義を終えて

Everything will be alright.

(心配してもしなくても結局全て大丈夫)

Make it happen.

(どんなにダメかもしれなくても自分んでやるって決めたら実現する)

Don't deny, criticize or blame on anything or anyone.

(自分を含めて何も否定しない、批判しない、責めない)

徳升さんの言葉一つひとつに本気の想いが詰まっており、とても心に響きました。

一貫しておっしゃっていたことは「厳選すること」

厳選することによってノイズを捨てることができる。

その結果、自分の本当にやりたいことに最大限力を注げる。

とても勉強になりました。

徳升さんありがとうございました!

 

本日も読んでくださりありがとうございます。