出逢いの教室

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心を動かすプレゼンテーションをしよう! 下地寛也さん

こんにちは!

今回紹介する方は、

コクヨ株式会社ワークスタイルコンサルタントである下地寛也さんです!

 

【目次】

 

プロフィール

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下地寛也(しもじ・かんや)

コクヨ株式会社ワークスタイルコンサルタント。「コクヨの研修」スキルパークシニアトレーナー。千葉大学工学部工業意匠学科卒業。1992年、コクヨ株式会社に入社。2003年より、法人顧客に対する企業変革コンサルティング、人材育成・教育研修を担当。ワークスタイル研究所の所長を経て、現在は経営企画室にコクヨグループのチェンジマネジメントにも取り組んでいる

外部講師として登壇していただいた内容を共有します!

今回、プレゼンテーションの極意を教えていただきました。

今でこそ人前で話すことは得意ですが、過去は苦手だったと語る下地さん。

つまり、今あるプレゼンのスキルは後天的に身につけたというのです!

下地さんの語るスキル、どんどん盗みましょう!

 

なぜわかりにくい話になるのか

会話をしていて「なんか相手に伝わっていないな」

あるいは、「相手の話の内容が頭に入ってこないな」

そんな経験をしたことはないでしょうか。

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その理由は4つあるといいます。

  1. そもそも何の論点について話をしているのかわからない
  2. 結局何がいいたいか結論がわからない
  3. なぜそう言えるのか理由がわからない
  4. どうして欲しいのか行動がわからない

わからない人の話はこれらのうちのいずれかが抜けているといいます。

 

「わからない人の話はこの4つのれかがわからない。ということは、この順番で言えばいい。論理的、ロジカルというと難しく考えがちですが何の話をしていて、何を言いたくて、なぜそう言えて、結局どうするの。この順番で言うだけで、話し方は劇的に変わります。これは死ぬまで変わりません」

 

具体的にはどういうことでしょうか。

 

論理的な話し方の筋道 

一般的な人の話し方は以下の通りです。

状況(◯◯があった)

→納品した収納庫が不良品のようです

状況(◯◯があった)

→お客様から電話があり怒っています

状況(◯◯があった)

→納品した運転手は問題なかったと言っています

質問(どうする?)

→どうしたらいいでしょうか?

 

一つひとつ言ってることは正しいかもしれません。

しかし何が言いたいのか、よくわかりません。

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それに対して論理的な話し方は以下の通りです。

論点(◯◯は◯◯か?)

→収納庫の不良品対応をどうするか?

結論(◯◯は◯◯だ)

→新しい収納庫をすぐ手配するべきです

理由①−③(◯◯は◯◯だから)

→収納庫は修理に時間がかかる

→お客様の信頼関係が最優先

→コスト的にも他の方法と変わらない

行動(◯◯してほしい)

→手配を承認してください

 

話がまとまっておりスッと頭の中に入ってきますね。

話す際にこれらを意識してみてはいかがでしょうか。

 

納得感を持たせる理由とは

論理的な話し方の特徴の一つである”理由”

単に3つ理由を並べればいいというわけではありません。

 

例えば将来ミュージシャンになりたいという夢を親に許して欲しいという場合。

  1. 毎日の長時間の練習が楽しい
  2. 熱意・情熱は誰にも負けない
  3. 音楽なしの人生は考えられない

→何とか許して欲しい!

 

音楽が好きという自分の気持ちは十分伝えたと思います。

しかし一方的な自分の意見のみで、親の立場からの聞きたい言葉が含まれてない気が。。

果たして、親は納得してもらえるでしょうか。。

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ここで親の立場から見て理由を工夫すると、、

  1. 一回の人生、好きな音楽で勝負したい
  2. 生活費は全て自分で稼げる
  3. 勝負は30歳まで、ダメなら働くつもり

→何とか許して欲しい!

 

こちらの方が納得感を得られるような気がしませんか。

前者の理由は「音楽」についての理由のみ。

対して後者は「音楽」「金銭」「時間」と異なった視点からの理由で構成されています。

親の心が動きそうな気がします…

 

「理由を複数言えばいいわけではないのです。相手が何を聞きたいかを予測して、抜けもれなく押さえられているかが大切です」

  

様々な交渉をする場面で活用できそうです。

反論の備えをする大切さを学びました。

 

プレゼンテーションの目的

「プレゼンテーションの目的とは」と聞かれてとっさに答えることができるでしょうか。

一度、考えてみましょう。

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目的について下地さんは以下のように語ります。

 

❌ 言いたかったことを言うこと

🔺 相手に理解してもらうこと

⭕️ 相手の心を動かすこと

  

下地さんはプレゼンで用意した資料を使うのは、全てではなく8割ほどといいます。

準備したものを全部言うことが目的ではないため、相手の反応を見ながら変えているそうです。

また、目的が「相手に理解してもらうこと」止まりだとそれは「プレゼン」ではなく「説明」であるといいます。

共感してもらえることで初めてプレゼンが成り立つのです。

プレゼンについてあらためて考えさせられました。

 

これでプレゼン上達間違いなし

 下地さんのように人前でバシッとかっこよくプレゼンしたい!

ここまで読んでそう思った方もいるのではないでしょうか。

誰でもできるプレゼン上達方法を教えていただきました。

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それは、ビデオで自分の姿を撮影して6回見直すということです。

6回見直すと、改善すべき点が見えてくるといいます。

長いプレゼンの場合でも最初の3分だけ撮影すれば十分であるとのこと。

そこが聴き手を魅きつける勝負の時間だそうです。

 

「自分で見るのは恥ずかしいと思います。でも考えを変えると、自分で見て恥ずかしいものを人様にさらしているということです。それを乗り越えましょう。鏡で見るのと一緒と考えましょう。表情とか服装について毎日鏡を見るでしょう。話し方に関する鏡を見ずに街を歩いて話している状態を早めに解消したらいいんです。これは自転車と一緒で、一度話せるようになったら一生下手にはならないです。」

 

早速やってみると、まぁ恥ずかしい…

自分の声のイケてなさ、無意識に出る口癖に気づき「普段こんな風に見られているのか」と思いました。

発見が多くとても勉強になりました。

これは、実践する価値大です!

 

オススメ本

コクヨの5ステップかんたんロジカルシンキング

コクヨの5ステップかんたんロジカルシンキング

 
コクヨ式 1分間で伝わる話し方 (中経の文庫)

コクヨ式 1分間で伝わる話し方 (中経の文庫)

 

 今回教えていただいたロジカルシンキングやプレゼンテーションについて綴られています。

講義では教わらなかったポイントも盛りだくさん。 

どちらもとても読みやすく頭にスッと入ってきます。

読んだ後は身につくまで実践あるのみ!

 

たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術

たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術

 

下地さんが勤めるコクヨ株式会社が出版した一冊。

企画・編集に下地さんが携わっています。

真似したくなるようなコクヨの社員さんのノートがそのまま掲載されています。

これを機にノートを使うことが楽しくなるのでは!

 

本書では提案書や企画書などの例を挙げながら、「一発OKが出る資料」を作るポイントを紹介してます。

具体例が多いため、自分に置き換えて考えやすいと思います。

「仕事の能力は、まさにその人がつくった資料にそのまま反映される」と語ります。

社会人の方、これから社会に出る学生にオススメの一冊です。

 

講義を終えて

「伝わらないのは伝え手の責任」

下地さんからサインの際にいただいた言葉です。

言葉を見てハッとしました。

それまでは「何でわかってもらえないのだろうか」と思っている自分がいました。

しかし、それ以来「どうすれば、もっと伝わるようになるのか」と考えるクセがつきました。

伝え方の大切さを実感することができました。

下地さん、ありがとうございました! 

 

本日も読んでくださりありがとうございます。