可能性は無限大! 杉岡侑也さん②
こんにちは!
今回は、前回に引き続き
株式会社Terrace代表取締役社長である杉岡侑也さんのお話を紹介します。
それでは早速、本題に入りましょう!
【目次】
自問して辿り着いた決断
キャリア、要は自分の未来ってつぶつぶ変わりますよね。皆さんも大学に入ろうと思った時、入った後、思い描いている未来はちょっと違うと思います。きっかけに出会うほど描くものは変わるし、出会う人によって人生は変わってくる。それは人ですから当然です。
僕自身、名刺を持ってスーツを着て真夏の東京を歩く経験なんてありませんでした。そういう経験を通じて「なんや、俺もっと出来るんちゃうか」と感じました。
でも会社が僕に提供しているキャリアと、自分が描きたいと思ってるキャリアに少しずつギャップが出て来た瞬間に「なんかちゃうぞ」と思いました。「転職」もしくは「自分で会社を作る」。頭の中にはこの二択しかありませんでした。
60何億人いる社会から見た時、やっぱり僕も歯車です。「一人の大人として社会に何を残せるんだろうか」とバカなりに考えました。その結果、それを一番自分らしく生きる手段として僕に合っているのは会社を作ることだと思い、24歳の時に起業しました。
会社を立てて抱いた想い
その時の想いは今でも覚えています。僕が18歳の時に社会に出て、あんなに桃鉄にしか命を注げてなかった俺ですら、立派な会社に拾ってもらって、立派な経営者に会わせていただいて、お仕事をさせていただいて、給料をいただいて…そんな幸せな人生を送ることができた。
俺ですらそんなことができるなら、もっともっと皆んなには出来るんじゃないか。人生が変わるきっかけを届けられるような仕事ができればいいなと思って会社を作りました。
terrace-inc.com 学生限定のカフェであるBEYOND CAFE。ぜひ足を運んでみてください
今は会社をいくつか経営していて、そのうちの1つがビヨンドカフェです。まだ15人くらいの小さな会社ですが「人の可能性は無限大だ」という気持ちを全員が持っていて、本気で達成したいと思っています。そんな社会へのメッセージを込めた会社なので、ソーシャルベンチャーなのかなと思ってます。
まずは自分を大切に
僕が一番大事にしているのは「僕自身が一番幸せになること」です。「まずは一番自分のことを大事にしてほしい」。これを伝えにきました。社会貢献、人のためになりたい、誰かの笑顔を、と学生の皆さんはよく言ってくれます。でも「お前はどうなん?」って言いたいんですよ。
terrace-yuya.amebaownd.com 杉岡さんの運営するブログ。熱い言葉に心を動かされます
お前が幸せじゃないのに周りが幸せになるわけがないやん。誰もが楽しい人の周りに集まるんですよ。誰もが幸せそうな人の周りに集まるんですよ。影響力を持って社会を変える中心にいる人っていうのが一番幸せそうにしているんですよね。
社会にこれから出る皆さんには、まず自分が一番幸せになることを徹底的に突き詰めてほしいと思います。結果、それが誰かのためになる。そういう順番だと思っているので。
自分次第で人生は変わる
勢いで入社するのが幸せなのか?ちゃうんですよ。自分を幸せにするのは、自分次第なんです。
ここにいる皆さんが僕と過ごす何分間を豊かにするのは皆さん次第だし、「おもんないな」と思うのも皆さん。そんな中で「おもんないかも知れへんけど何か掴めるものはないか」と思うのも皆さん。会社に入ろうがどんな仕事に就こうが、どんな場所でどんな人と働こうが、全部自分次第です。
死ぬまで最高に幸せに生きる人というのは、仕事に本気で取り組んでいる。その結果、休みが貴重になって、休みが貴重になるからプライベートが充実して、最高に幸せになる。僕が本当に付き合っててかっこいい社会人のみなさんって、こういう生き方なんですよ。これはあくまで僕の価値観なので、こういう生き方もあることを知ってほしいなと思います。
逆に幸せでいられない人というのは、休みを大事にすることが一番に来る。結果、自己研鑽ができておらず、30代そこそこで、そこの会社でしかパフォーマンスを発揮できない自分になり、100年ライフにもかかわらず60歳位までしか働けず、70歳、80歳で死んでいく。かっこ悪くないですか?そんな生き方をしたいとは思えないじゃないですか。それが軌道修正できるのは今しかないんですよ。だから仕事が楽しいと人生が楽しいと感じるわけです。
長いんですよね、人生って。でも、一回だって後戻りをした人はこの世の中にいません。皆さんの今日が人生にとって一番若いのです。要するに皆さんにとって一番可能性があるのは、今日この日なんですよ。
だから、今この瞬間を本気で生きられない人が明日、何か大きいことを成し遂げることなんて絶対ないのです。今日こういう言葉を聞いて変わってもオッケー。また誰かから同じようなことを聞いて変わってもオッケー。25歳になって変わってもオッケー。40歳になって気づいて変わろうと思ったら結構厳しいです。こういう人生があることを知ってほしいなと思います。
働くとは何だ
服って本来は体を隠すためだったと思いますが、今や「おしゃれに見られたい」とか「こういう自分だと認知されたい」といった目的を持って服を着ているのではないでしょうか。
仕事も同じように変わってます。狩りを例に挙げると、先祖は生きるために仕事をしてたんですよね。でも、今は違います。すでにコンビニのアルバイトで一生過ごしていけるくらい社会は豊かになったんです。また、国が僕らにお金を渡す「ベーシックインカム」まで生まれてきてるんです。要するに「お前働かなくてもええで」って。じゃあ「働くことは何?」ってなるじゃないですか。
先ほど服の例を出しましたが、マズローの五段階欲求でいうと安全のレベルから自己実現のレベルまで上がっています。
それと同じように働き方も変わっています。働くことは、自分という生き物が社会にとってどういう風に価値を発揮できるかという領域まで来ているのです。
これから社会に出る皆さんはきっと「給料のため」、「おかんが喜ぶから」、「自分が知ってるから」、「きっと安心だろうから」という薄っぺらいキャリアの選択をするのではなくて、「自分はどういう風に生きたいのか」、「30歳、40歳になるとき、どんなに豊かな人生が待っているか」と考えることができるか。
キャリアは歩いてきた軌跡という定義です。つまり、未来を描いてない人がキャリアを選べるはずがないんですよ。未来の自分を描いて「どう自己実現するのか」、「どういう社会貢献をしたいのか」、「どういう自分でいたいのか」が直結した時にそれが働くことに変わるのではないかと思います。
先日、ゼクシィのCMを見てとても感動しました。
「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私はあなたと結婚したいのです」
仕事も一緒で、今や働く理由なんていらないんですよ。でも、働く意義があったり、働く先に志があったり、そういう意義や目的があったら少し人生が楽しくなる。そうなったらまた、新しい自分に出会える。それが生きる目的なんじゃないかなと思っています。
おすすめ本
講義中にオススメしていただいたのが本書。
人類の 長寿化に目を向け、どうすれば個人や家族、企業、社会全体の得る恩恵を現実化することができるかが綴られています。
杉岡さんとお話したある経営者は「これ読んでない人はビジネスマンじゃない」とおっしゃっていたとか。
それくらい本書の内容が一般常識化するといわれています。
長生きすることによって成し遂げられることが増える可能性が高まりますが、何もしないでぼーっとしていると、貴重な時間だけが過ぎ去ってしまう危機感を抱きました。
これからを生きるための必読書であると感じました。
お話を終えて
年齢がさほど離れていないにもかかわらず、思考の深さ、熱量の高さに圧倒されました。
小手先のスキル・テクニックではなく、何よりも「心」が重要であると実感。
お話を聞いて、人としての魅力が溢れる方という印象を受けました。
一人の人間ができることは、たかが知れています。
多くの人を巻き込み応援してもらえることは、夢を叶える上での大切なポイントであると教わりました。
杉岡さんのような、いつまでも挑戦し続けるカッコいい大人を目指そう。
非常に濃い時間をありがとうございました!
本日も読んでくださりありがとうございます。