出逢いの教室 

将来に悩む学生のためのブログ。 人生を楽しんでいるオトナから実際に生で聞いたお話をみなさんの元へ。「こんな生き方もあるのか」そんな気づきのきっかけになればと思います。

暮らして見える世界の価値観! ERIKOさん

こんにちは!

 

今回紹介する方は、

モデル・定住旅行家のERIKOさんです!

 

【目次】

 

プロフィール

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ERIKO
モデル・定住旅行家

鳥取県米子市出身。東京コレクションでモデルデビュー。 モデル活動と並行し、「定住旅行家」として、世界の様々な地域で現地の人びとの家庭に入り、生活を共にし、その暮らしや生き方を伝えている。 また訪れた国では、民間外交を積極的に行い、現地と日本の架け橋になる活動も行う。 これまで定住旅行した国は、ラテンアメリカ全般(25カ国)、ネパール、フィンランド、ロシア、サハ共和国、北海道利尻島三重県答志島など。

引用:プロフィール – ERIKO OFFICIAL WEB SITE

 

ドッグショーのハンドラー、自衛隊パイロットになる夢を抱くものの、諦めて高校へ進学。

しかし、生きがいのない生活からほぼ不登校児に、、、

幾多の壁を乗り越え辿り着いたモデル・定住旅行家という職業。

ERIKOさんの生き方そのものから、学ぶことばかり。

様々な文化や価値観に触れて学んだことを教えていただきました。

ERIKOさんが旅の中で撮影した写真ともにお届けします。

定住旅行家とは

定住旅行家という職業。

聞き馴染みのある人は少ないのではないでしょうか。

そもそも定住旅行家とは何か語っていただきました。

 

「定住旅行家とは私が作った肩書きなんです。旅を仕事にする人といえば、バックパッカーや文筆家などのイメージだと思います。ただ、私の場合はホテルとかには泊まらずに現地の人の家庭に滞在して、そこに住んでる人たちの暮らしや、生活の様子を体験して多くの人に届けています

 私の目的は普通の旅行とは違います。みなさんは、美味しいものを食べたり、綺麗な景色を見たいという目的で行くと思います。ただ、私の場合はその国の人の生活に入って日常を見るのが目的です。今まで訪問した国は約40カ国とそんなに数は多くありませんが、何回も同じ国に行っているので狭く深く、といった感じです。

私の旅の特徴は宿泊施設には滞在しないことです。基本的にはホームステイという形になります。これまでに74家族と共に生活してきました。都会に住んでいる人から田舎暮らしの人、あとは先住民族の人たちのお家にもお邪魔して居候させてもらっています。電気、ガス、水道がない家もあるし、お手伝いさんが5人とかいたり。どんな家族と滞在するのか、行ってみないと分からない楽しみがあります」

 

www.youtube.comERIKOさんが見たもの、体験したことはyoutubeにて体感できます。動画の配信は毎週水曜日、必見です!

 

景色や食べ物ではなく生活に注目する。

普段の生活に置き換えてみても、着眼点を変えることで面白いことが発見できるのでは、と思いました。

自分のやりたいことを仕事として形にする生き方を見習おう。

 

定住旅行家になろうとしたきっかけ

いきなり「よし、定住旅行家になろう!」とは思わなかったERIKOさん。

どんな理由で志を抱いたのでしょうか。

 

「1つは人と関わることが好きなんですね。私が思うに人間というのは、自分が出会った人の生き方を見て思ったり感じたりして、いろんなことを選択していく生き物だと思うんです。多分、皆さんも少なからずこの場所にいるというのは、いろんな人たちと出会ったり、お話をしたりして、そこから何か影響を受けて選択をしているからだと思うんですね。

人との出会いはすごく影響力があるものだと思いますし、人の生き方や生活の中にはすごく知恵が詰まっています。そういう学びを求めて、定住旅行をしています」

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ホンジュラス Valle de Angeles(天使の谷)©ERIKO

そして、もう1つの理由。

それは強烈な体験が大きく心を動かしたと言います。

 

 

「高校を卒業後、鳥取県から東京に出てきてアルバイトをしながらモデルの仕事をしていました。ただ、自分の生き方に悩んでいた時期が4、5年くらいあって『どうやって自分らしく生きていけばいいんだろう』と長く模索していました。また、ストレス性の病気が発症して入院と退院を繰り返していて。

その頃、スペイン語を勉強しようと思って3ヶ月の留学を申し込みました。しかし、支払日になっても必要額に達していなくてスペインに行けなくなったのです。そこで留学会社の担当者が、代わりにオススメしたアルゼンチンに留学することにしました。どんな国なのか全く想像できなかったのですが、行ってみたら『なんなんだこの楽園は!』ってくらい楽しかったんですよ。

 

あるとき、ブエノス・アイレスのボカ地区というタンゴ発祥の地に遊びに行ったときに、私の人生を変える事件が起こったのです。当時私がアルゼンチンに行った時というのは、バスに乗る際に1ペソというコインを支払わなくてはいけませんでした。ただ、どういうわけか1ペソがマフィアの人にかき集められており、街から1ペソが不足していたのです。ちょうど家に帰るときに、1ペソを払わなきゃいけなかったんですけど、財布の中を見たらなかったのです。

 もちろん両替もできないのでどうしようと思って。バスの運転手に料金を多く渡すから乗せてくれと言ってもダメで。だんだん夕暮れになり、あまり治安も良くない地域だったので『これはまずいな』と思っていたら、ひとりの女性がバス停に向かって歩いて来たのです。

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アルゼンチン ブエノス・アイレスのボカ地区 ©ERIKO

女性は左手に歩いてる子供さんの手を引いていて、右腕に赤ん坊を抱いていました。身につけている洋服は少々破れていて、そんなに裕福ではないなという印象でした。でも、その人しか周りにいなかったので勇気を持って

『1ペソ持っていますか?』と尋ねました。

ポケットをまさぐって、パッと手を差し出すと、紙くずや他のコインと一緒に1ペソがあったんですね。そしたら、とびきりの笑顔で渡してくれました。『もらっていいのかな』と思いながら、ありがとうございますと受け取りました。代わりに5ペソの紙幣を差し出したんですね。そしたら、いらないって言うんです。

たぶん、それは、あなたに貰われるためにあった1ペソだから』と。

このとき、私はすごい衝撃を受けました。

自分が東京のバス停で『すみません、10円ありますか?』と言われたら、多分出さないと思うんですよ。『何でこの人は銀行に行かないんだろう』とか考えてしまうと思うんです。

彼女は私よりも貧しい生活をしているかもしれないけれど、与えることにものすごい喜びを感じている。自分の心がものすごい貧しくなってしまっていることに気づいたのです

当時は仕事をすごくしたかったし、いっぱいお金も欲しかった。

ただ、多分モノをたくさんもらっても、人は幸せを得ることはできないんだって思ったんですね。きっと幸せは、命あるものからしかもらうことができないとその体験で思ったんです。

日本とは違う価値観に出会ったことで、それまで言語にしか興味がなかったことが、人の暮らしや生き方に興味を持つようになりました」

 

1つの出会いが、その後の人生に大きな影響を与える。

人との出会いの大切さを感じました。

一期一会、一人ひとりとの出会いの大切さを改めて学びました。

 

旅での決めごと

これまでに何度も世界を旅しているERIKOさん。

必ず守っている決まりごとがあるそうです。

それは、何なのでしょうか。

 

「旅を友達と一緒に行くと、確かに楽しいと思うんです。ただ、どうしても一緒にいる人と話す時間が長くなってしまうんですね。そうすると、せっかく現地の家族と交流する時間があるのにもったいなくなってしまうので、必ずひとりで行くようにしています。

出会いというのは、本質的にひとりでいることがすごく重要なんじゃないかなって思っています」

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サハ共和国 オイミヤコン村(世界一寒い人間居住区)©ERIKO

出会いの本質はひとりでいること。

確かにひとりでいると、行動の範囲が広がりそうです。

自分だけの時間を持つことの大切さを教わりました。

 

その肩書きって必要?

かつては自身の肩書きに対してコンプレックスがあったというERIKOさん。

しかし、海外に行ってその考え方は変化したと言います。

 

「私は大学を出ていないので高卒なんです。昔は大学生の肩書きを持ってなかったぶん、すごく劣等感を持ってた時期がありました。ただ、海外では名刺を渡して『こういう大学を出た』と言ってもあんまり通用しないんですね。

それは、人間性そのものを見られるからです。

例えば、会社の社長さんが名刺を出しても、それを見て態度が変わることはほとんどありません。『社長さんだったらそういう人だってことを証明してごらん』って感じで。人間性をすごく見られる環境に多くいるので、今は何とも思っていません」

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ジョージア トビリシ ©ERIKO

自分自身、過去に肩書きに対してコンプレックスがあったため、とても共感しました。

今ではとても小さなことを気にしていたなと思います。

人と接する際は、その人そのものを見るように心がけたいものです。

 

笑顔の価値観

 住む環境によって大きく変わる価値観。

キューバを引き合いに出して、笑顔の価値観について話してくれました。

 

キューバの生活は工夫や知恵が詰まっています。一般的な給与は月に10ドル、つまり1000円ちょっとです。だから、日本のように物が壊れても買えないんですね。そのため、直し方や縫い方を学ぶしかない。おかげで、すごく知恵を持っているのです。

 一番すごい工夫だと思ったのが笑顔です。ある日、ホームステイの家族に食事を出してもらった際、

『日本人は料理を出してもらっても全部でいくらかかっていて、明日また食べられるかっていう不安はないんだよね。私たちは食べるものとか生きていくことがすごく大変で、次の食事が食べられないかもしれないという不安に襲われることもあるの』

と言われたんですよ。そのときに同じ人間でも頭の中は全然考えていることが違うんだってすごい衝撃でした。

ただ、その家族はいつもすごい明るくて元気なんですね。

『じゃあどうして、そんなに辛い生活なのに笑ってられるの?』

と聞いたら、

辛いから笑うんだ。笑顔というのは何かが起こって笑うものじゃなくて、辛いことしかないから自分たちが笑う。それにすごい価値がある

と言われたんですね。

その会話から、その国の社会だったり、その国の中で生活する苦悩や生き様が垣間見えた気がしました」

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イタリア マッティナータ ©ERIKO

キューバの生活を経験して、日本を改めて俯瞰したときに感じることがあるといいます。

 

「彼らの生活を良いとか悪いとかは何とも言えませんが、『一生懸命生きている』という感じがすごくするんです。いわゆる『生きがい』ですね。キューバには日本のように、自殺やうつ病はありません。

日本に戻っていつも思うこと。それは、この国には色んなものがあり、何でも手に入り、仕事も選ばなきゃ何でもできること。そういう環境にいると、自分で足りないことを探したり、感動を自分で作ったり、夢を持ったり。そういうことをしないと、メリハリがなくなってしまう。

そのため日本では、生きがいのない人生に陥りやすくなってしまうのかなというのを感じました」

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キューバ シエンフエゴス ©ERIKO

日本で笑顔といえば、嬉しいときや恥ずかしいときなど、相手と距離を縮めたいときになるもの。

世界各国の笑顔の裏には、私たちが想像するものとは違う意味を含んでいることもあることを学びました。

海外に行く際、その国の文化をあらかじめ把握していると、吸収できることが増えるのではないでしょうか。

物事を考えるモノサシを増やせることは、海外に出るメリットであると強く感じました。

 

言語の面白さ

言語習得が趣味というERIKOさん。

今では日本語を含めて6ヶ国語を話せるといいます。

圧巻です…

言語の魅力とは何かを語ってもらいました。

 

「勉強するとそれを理解できるキャパが人間にはあるんだ、ということに気付かされるんですね。共感できる部分がすでに自分の中に備わるというのがすごいことだと思っています。全然違う価値観でも、それを理解できるようになることはすごく面白いと思います

私が言語を大切にしている理由は2つあります。

1つはその国の言葉でその国を理解すること、つまりそこに住んでいる人と同じ目線に立ってその国のことを理解することです。もう1つは日本人としての目線その2つの視点を持つことによって、初めて物事を理解できる入り口に立てると思っています。それが片方だけだと、バランスが悪いんじゃないかなっと思っています」

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コロンビア カルタヘナ ©ERIKO

また、日本人にはありがちな、外国語に対する考え方があるといいます。

 

「いま日本で生活していると外国語=英語という認識が一般的だと思います。確かに国際的に使われる言語としては、すごく有効で便利だと思います。ただ、英語いっしょくたになってしまうと多様性が欠けていくような気がするんですね。

言語というのは、その民族のアイデンティティを表す大切なものなので、世界の多様性を理解するには英語という手段だけでは届かない部分があると思っています。

興味ある言語とか、聞いて素敵だなと思う言語に取り組んでみると、思いがけない出会いや運が開けるような気がします。もし英語が苦手だけど、別の言語がやりたいという人がいたら、ぜひチャレンジしてもらいたいです」

 

思えば、英語以外の言語が世界中にあります。

「もしかしたら自分にぴったりな言語が見つかるかもしれない」と思うと海外に対する興味がより湧いてくるのではないでしょうか。

 

オススメ本

暮らす旅びと  ひとりで渡った中南米縦断10万5千キロ

暮らす旅びと ひとりで渡った中南米縦断10万5千キロ

 

今回紹介したアルゼンチンでの経験をきっかけに、1年4ヶ月に渡って中南米・カリブ単独縦断を決行。

その長い物語がこの一冊に綴られています。

様々な人との出会いから、生き方について考えさせられる場面が多々ありました。

また、美しい景色に「実際、その景色を体感したらどうなのだろうか」と想像を膨らませてくれます。

現地に行ったからこそ見える各国の素晴らしい点、改善すべき点が描かれており、とても勉強になりました。

読み終えたあと、「今すぐ旅に出たい!」と思わせてくれる一冊です。

 

お話を終えて

お話の最後に「旅を通して一番変わったことは何ですか?」と質問すると「受容できるスペースが増えた」という答えをいただきました。

物事を眺めるモノサシを多く持っていれば、それだけ色々な角度から考えることができる。

同じ景色を見たときに、一体どんな風に映っているのか……

ERIKOさんの目から一度世界を眺めてみたいものです。

様々な人との出会いの中で、自分の中にある価値観を少しずつ広げていきたいと思います。

貴重なお話をありがとうございました!

 

本日も読んでくださりありがとうございます。