出逢いの教室

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好きこそ物の上手なれ! 経営学者 楠木建さん

こんにちは!
 
 
本日紹介するのは、
経営学者の楠木建さん(一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授)です!
 
 
【目次】
 
 

楠木建さんの仕事の流儀

 
 
以前、外部講師として大学に来てくださいました。その際の講義の内容をここに書きたいと思います。
 
経営学者ということで、「お堅い人」といった勝手なイメージがありました。
しかし、お話を聞いているといい意味で裏切られました(笑)
 

一橋大学教授。専門は競争戦略。著書に『「好き嫌い』と才能」(東洋経済新報社)、『好きなようにしてください:たったひとつの仕事の原則』(ダイヤモンド社)、『「好き嫌い」と経営』(東洋経済新報社)、『戦略読書日記』(プレジデント社)、『経営センスの論理』(新潮新書)、『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(東洋経済新報社)など。

 

引用:楠木建オフィシャルブログ「ケン日記」Powered by Ameba

 
自己紹介にてどんなタイプの人間かを聞いていると、
「頑張りがきかない。とりわけ全力投球ができない。」
「チームワークが苦手。もし、チームで行うなら全員自分がいい。」とのこと。
 
こんなことを言ってしまうのか!と内心思いながらどんどん話に引き込まれました。
 
まず仕事と趣味について話が進みました。
 
 
 

仕事と趣味の違い

 
 
仕事と趣味の違いを皆さんはどのように考えますか?
 
楠木さん曰く、
 
趣味・・・自分のためにやるもの
仕事・・・自分以外の誰かのために価値を生むもの
 
とのこと。
 
 
ちなみに楠木さんの趣味はバンド。
自分がとことん楽しむために取り組んでいるため、
ライブに来たオーディエンスを「犠牲者」と呼んでいるとか笑
 
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世の中では、
 
趣味は好き嫌いに基づく。
仕事は良し悪しに基づき好き嫌いは持ち込むな。
そのように考えられていると思います。
 
しかし、「仕事こそ好き嫌いに忠実に」、と楠木さんは言います。
 
 
 

好きこそ物の上手なれ

 
 
良し悪し(報酬や昇進など)で動き出すと
誘因(インセンティブ)が働きます。
これは、外にある何かが自分を動かすため、「努力の強制」が発生します。
 
それに対して、
好き嫌いで動き出すと
動因(ドライヴ)が働きます。
これは、自分の中の好き嫌いで動くため、当人が努力と思わない。
つまり、「努力の娯楽化」になります。
結果、努力が続きどんどん上手になり好循環になる。
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この話を聞いてとても腑に落ちました。
誰も強制してないのに一人で黙々と打ち込んでいたらメキメキと上達している。もしかしたらそんな経験があるのでは⁈
それは確実に動因が働いていますね!
 
 
 

学生に向けて

 
 
以上の話を踏まえて。
 
「将来やりたいことがない」という悩みに対して。
 
まずは、好きなことや興味のあることに力を入れてみては⁈
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「余人をもって代え難い」にならないと「仕事」にならない。そう、楠木さんは言います。
自分の「スキ」を磨いて磨いて、、、
 
「こいつでなくてはダメ」、そんな存在になっていきましょう!
 


最後に本の紹介です。
いくつもの本を出されていますがその中で個人的なオススメを。
 
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では、人生相談に対して楠木さんがスパッと回答しています。読んでいて爽快です。
様々な悩みがぶつけられているので同じような悩みが見つかるのでは、、
 
では、楠木さんの思考に大きな影響を与えた本を厳選し、 それらとの対話を通じて受けた衝撃や知的興奮、発見や洞察が書かれています。
一冊の本からここまで読み取るか!と衝撃を受けました。
 
 
他にもたくさんの本を出されているので、
チェックしてください!
きっと面白いと思える本に出会えるはずです!
 
 
楽しい講義をしてくださった、
楠木さんありがとうございました。
 
 
 
本日も読んでくださりありがとうございました。